みんなの「はじめてのアイマス動画」その2

 前回に引き続き、皆さんの「初めてのアイマス動画」をご紹介。
・前回:みんなの「はじめてのアイマス動画」その1 - はてなで留まってすぐ溶解

 アンケートはまだ開催中。
・『はじめてのアイマス動画』アンケート


 生放送はタイムシフトで見られます。
・『はじめてのアイマス動画』アンケート結果生放送



 それでは、さっそくいってみましょう。



○【ニコニコ動画アイドルマスター 千早 月下祭偽PV ver2

「歌姫楽園」をアニメイトまで買いに行くきっかけになった動画。

ノーマルPVなどは(仮)やβのころにたくさん見ていたが、CDを買いに行くというところまで駆り立てるものがなかった。

しかし、これとねこPの「The iDOLM@STER M@STERVERSION」がなければここまではまっていなかっただろう。

きっかけになった作品を2つ挙げます。

・1作品目

ニコニコβ時代から、とかちシリーズなどをチェックしていましたが、

どっぷり嵌るきっかけになったのは「ダムPの月下祭PV(sm222577)」からですね。

アイマスの映像が進んでいることは分っていましたが、

歌も素晴らしいことが分った作品。

このPVを見た直後に歌姫楽園のCDをアマゾンで注文しました。

・2作品目

RidgerP の「L」 sm470132

PVもハイレベルですがCA職人達が凄まじかった。

ローカルデータではなく、ニコニコ動画で見ることに意義を見出した作品。

とかちで興味を持った口だけど、本格的にはまったのはこの月下祭。

この動画を見終わる頃には千早と今井さんのファンになっていました。本当にいい曲です。

 というわけで、当時「光の魔術師」と讃えられたダムPによる月下祭。私も大好きです。
・参考:私の「はじめてのアイマス動画」その2 - はてなで留まってすぐ溶解
 そのあまりにも美しい演出、歌声、映像に打ちのめされました。

 「ねこPの『The iDOLM@STER M@STERVERSION』」はこちら

 初期から今に至るまで一貫して『M@STER VERSION』を多く手がけるねこPの初期代表作。


 RidgerP の「L」はこちら

 「ダンスPVにストーリー性を持たせる」という手法のはしりだったように思います。CA職人も華やか。



○【ニコニコ動画THE IDOLM@STER アイドルマスター ワンダーモモーイ by 亜美@とかち


 アイマス動画黎明期では本当に珍しいガチな亜美MAD。後に「とガチ」という言葉も生まれましたが、当時は本当にネタでしか扱われていない存在だったにもかかわらず、この作品は異彩を放っていました。
 そのダンスの合わせ方、動画の構成力は頭抜けていました。後のダンス系MADに大きな影響を与えていて、多くの人がリスペクトしている作品です。


 そして、あにょにゃPの行方が分からなくなったその2年半後には後進の人々の手によってこの作品が作られました。

 桃井はるこさん本人すら絶賛したという傑作です。



アイドルマスター 美希・伊織デュオ「カプチーノ」(伊織EDバレあり)

始めはアイマス何するものぞという印象でした。僕もCDTV見て、なんだこの世界、超楽しそうと思って入った口です。

ここまで嵌ったきっかけはと言われれば、やはりありすえPとお答えするほかありません。

どの作品をあげようかと思いましたが、やはりこの作品を選ばせて頂きました。

某DikePが氏の作品の投コメで「そして2009年になってもいまだありすえの動画マジ最高といわざるをえないのは悔しいことなんだ」と述べております。

僕も、Pになってから、その気持ちが少し分かるようになりました。

でも、僕にとっては、それ以上に、「2010年になってもいまだありすえの動画マジ最高といわざるをえないのは嬉しい」事なんです。

伊織と美希がいて、この楽曲があって、こういう作品があった奇跡を楽しんでいただけたら幸いです。

 某Pからの言葉でした。当時のありすえPは本当に毎週毎週凄まじいペースで動画を作っていて*1、そしてそのどれもが笑いあり涙ありの名作ばかりでした。週刊ランキングで彼の作品が登場するたびに「またありすえか!」と叫んでいたのもいい思い出です。恐らく、最初の「アイドル性を持ったプロデューサー」。

 DikePによるリスペクト作品はこちら。



○【ニコニコ動画アイドルマスター 阿修羅姫(ALI PROJECT) 黒春香 2体目

永遠の目標です 

永久に超えることはないと思いますが

<ぴっかりP>

 何と、【アイマス歌劇団】をはじめとして数々の名作アニメ・ゲーム系コラボ作品を作っておられるぴっかりPからもご回答を頂きました。

 こうして、リスペクトの環が繋がり数々の名プロデューサーが生まれていったのでしょうね。いろんな動画製作者の「はじめて物語」を聞いてみたいものです。


 この『阿修羅姫』はニコニコ動画では最古クラスの『黒春香』動画。ニコ動が始まる春香以前から各種画像掲示板や同人誌などで春香の「黒さ」を邪推するネタはありましたが、こういったガチな形で動画にしたのはこの作品が最初かもしれません。まだ「はるかっかー(挨拶)」→「春閣下」→「閣下」という呼び名が生まれて間もない時代。



○【ニコニコ動画】[MAD]アイドルマスター 「最後のKISS」(谷村有美)


 シンプルながらもしっかりした作りの作品。いわゆる「たにむらちはや」と呼ばれるジャンルになります。こういったコラボ系作品が増えるにつれ、検索で辿り着いた人がアイマス動画にはまっていくという流れが作られました。



○【ニコニコ動画アイドルマスター アフロ軍曹 亜美・あずさ・やよい

明らかにカツラなアフロをつけて、ノリノリで踊る女の子達がおかしくてつい見入ってました。そして、よく見るとしっかりとリズムを刻んで曲に合わせて踊ってるのに気付き、アイドルマスターって何なんだと思ったのがニコマスとの出会いでした。

それまでのニコマス作品は単なるつなぎの編集だけだったのに、この作品でPのアイデア次第でもっと可能性があると言うことを皆に気づかせてくれた作品。出だしの衣装替えの発想に驚かされた。

曲へのシンクロが云々言われた始めたのもこの作品の後だと思う。

 「シンクロ」の開祖にして頂点、yotaPによる『アフロ軍曹』。「なんでこんなに合うんだ!?」「アイマスってこんなこともできるのか!?」と混乱した覚えが。
・参考:私の「はじめてのアイマス動画」その5 そして生 - はてなで留まってすぐ溶解
 このシンクロは当時から全く色褪せません。オンリーワンの快作。



○【ニコニコ動画アイドルマスター KOTOKO Princess Bride!

普段アイマスとは関係のないブログで紹介されていました。興味本位でクリックして、一気に引きこまれた感じです。今思い出せば、ダンスシンクロが衝撃的だたのだと思います。

 信者も工作も全てを巻き込んでもうすぐ500万再生。アイマス動画ファンにはお馴染みの「いつものあれ」です。アイマス動画民にとって「PB」といえばこれ。

 その楽しさと可愛さは当時から抜群の魅力を持っていました。動画そのものの魅力に加え、職人のCAが素晴らしく、何度も見に行ったものです。



○【ニコニコ動画】[MAD]アイドルマスター 「パレード・パレード」(谷村有美

smokeP「パレード・パレード」。最初に見たニコマス動画です。かつて好きだった谷村有美の動画を探していて出会ってしまいました。昔も今も観る専ですが、この時から生活の一部にニコマスがガッチリ食い込んでいますw

このころは「たにむらちはや」なんてタグもなかったなぁ…

 再び「たにむらちはや」です。コラボ系作品はコラボ元のファンとの衝突が生まれることもありますが、やはりこうやってアイマスファンに取り込まれる方も多くいるはず。



○【ニコニコ動画アイドルマスター 春香 さよならを教えて

アイマス=明るいギャルゲーという認識を揺るがした一作でした。まさかヒロインにサイキックルートがあるとは!最後の微笑み、忘れられません。今振り返ってみれば、その認識はかなーり間違っていたわけですが、それこそがMADの魅力だと思っております。

 当時は「黒春香」ネタが蔓延していた時代でした。その極北、「闇春香」。
 黒春香派にとっては順風満帆の時代、白春香派にとっては苦難の時代でした。両者の抗争が激化するのはこの3ヶ月〜半年後くらいになります。現在では一周して「どっちも素晴らしい」で一致を見始めている感。



○【ニコニコ動画アイドルマスター CDTV風メドレー5/22ver


ニコニコ動画にハマる前からハイクオリティな3D映像にひかれてステ6経由でいろいろとノーマルPVは見てましたが、gouzouさんと同じくニコニコで本格的にはまったのはCDTV風からです。とかち大盛りとかも好きでしたけど、あれはどっちかというとアイマスすげー! よりニコニコすげー! ってイメージのほうが大きかったかな。で、ハマったのがちょうどブログはじめた前後と重なってるので、すっかりブログのメインコンテンツとなりました。そんなわけで敷居でした。

 我らがid:sikii_jさんの原点もこの『CDTV風メドレー』とのことでした。私もまたこの「なんでもあり」という力強さ、間口の広さ、世界の豊かさに惹かれたものです。
・参考:私の「はじめてのアイマス動画」その1 - はてなで留まってすぐ溶解


 桃月Pもこの動画に影響を受けて『週刊アイドルマスターランキング』を始められたとか。当時、ニコニコにアイマス動画は約4,000本存在していたそうです。それが3年で10万本超。本当に豊潤な世界です。



○【ニコニコ動画】週刊アイドルマスターランキング BEST30 5月第4週

上記は週マスの第一回です。(γ)時代にニコニコ動画ランキングの再生数順に動画視聴する習慣がありまして、「自分は他人とそんなに感性が変わらない=人が集まっているものは自分でも楽しめるに違いない」という考えの元、「なんだか賑わっているなあ」と第一回を観る→紹介作を一位から観る、と続けていきました。

元歌詞を残したver.の「もじぴったん」で「ああ、こうやって作っているのか」となんとなく理解し、別な楽曲と振り付けが何故か合っているのを観て快いものだなあと感じていたことを思い出します。

ここまではニコ視聴時巡回先の一つに組み込まれた、というところでしたが、「ハマった」動画ですと“sm571193”になります。

動画に対して「ランキングを上昇して欲しい」と思い入れを抱いたことはこれが初めてでした。上手く言語化はできませんが、新奇性と凄みを感じ取った事を記憶しています。

(投稿者に注目することになっていったのもその頃からでした)

ゲーム機及びソフトを購入するに至った動画等は以下の三名のPさんの影響です。

アイドルマスター」whoP の“sm1971035”

感情を強く揺さぶられたことを覚えています。ですが、実際にプレイしなければ本当に衝撃を受けたことにはならないな、ということでPになること決定。みんな健気でヘボプレイが心苦しい……。

XBOX360」pixyP の“sm3936627”

春香さんってこんな可愛いかったのか! とびっくり。

箱○エースコンバット6同梱版が発売されたタイミングで購入しちゃいました。

A-10アイマス機強すぐる。

「Live For You!」が“http://bit.ly/96eTiw

ここのサイトの一連の記事がなければ、結局どれも買ってなかっただろうなーと思います。

本日の生放送、楽しみにしております。

 恐れ入ります。励みになります。

 
 というわけで桃月Pによる『週刊アイドルマスターランキング』第一回です。当時はたった一人でこのランキングを作っておられました。
 当時のアイマス動画は単なる「アイマス動画群」でしかなく、それが一つの文化として成り立つためには定期的にファンが集まって語り合う美術館のような空間が必要だったはずでした。それを一手に担ったのが週マス。まさに、「『アイマス動画』は桃月Pが育てた」と言える偉大な存在です。

 sm571193は削除済みの『太陽のあずさ』。
 「whoP の“sm1971035”」はこちら

 当時、実写を交えたPV作りに定評のあったWhoPの作品。動画から伝わってくる愛の強さに誰もが感動しました。「これはMADではなくLOVEだ」と。


 「pixyP の“sm3936627”」はこちら

 「エスコン6の僚機をアイドルにしてみた」シリーズ。エースコンバットとのコラボでアイマスに興味を持った方も多いはず。



○【ニコニコ動画アイドルマスター 菊地真 『2分の1』

川本真琴のレアな動画があると某所で聞いて、わざわざニコ動入会して検索したのが全ての始まりでした。探していたのとはちょっと違う動画でしたが。


言い方が難しいですが、川本真琴菊地真も女性の「アク」の様なものを感じさせないユニセックスな魅力を持っていると思います。

 コラボ系MADが拡大して行った時代でした。「この曲とこのアイドルのイメージは合うんじゃないか」という議論がそこここで行われていた記憶があります。アイマスMADに無限の可能性を見始めた頃でした。



○【ニコニコ動画】iDOLM@STER&JB 『TURN ME LOOSE, I'M Dr.FEELGOOD』

言わずと知れたorgonePのJBです。とにかくひたすら格好良かった。これが最初の出会いだったせいで、しばらく洋楽m@sterばっかり見てました。おかげで他のジャンルに手を伸ばすのが遅れたような気がします。

 いわゆるニコマスというイメージを根底からひっくり返された動画です。今でも「いわゆるニコマス」は特別好きだというわけではありません。でもこれに限らず、本来のニコマスと斜め上に交差するこういう類の動画があるから今もニコマスに繋がっています。

トカチがはやっていたけど意味がわからんなぁと思っていたらこれを見て口がアングリ。

当時、アイマスのメンバーもわからぬままJBをあわせるそのセンスに心底驚いたなぁ。それからおっホイタグを探すと今度はダムPの動画にやられて…と今に至るわけでw

なので今でもorgonePとダムPには感謝9割、こんな動画見せやがってと恨み0.5分ぐらいかな。

 3名の方が挙げてくださいました。orgonePの「JB」と言えばこの作品。実写と合わせるという発想、しかも女性ではなく男性ヴォーカルという発想、更に邦楽ではなく洋楽という発想、アイドルが主役ではなく「バックダンサーとしてメインを張る」という発想、そして文字を演出の一部として使うという発想(当時はタイポグラフィーという概念もアイマス動画界隈では知られていませんでした)、全てが圧倒的に異質でした。
 その発想力と、そして何よりもこのノリの良さ。誰もが抵抗できずにハマっていったものです。



○【ニコニコ動画】シリアルエクスペリメンツ雪歩 アイドルマスター

もともとXbox 360のゲームは遊んでいて「アイマスファン」ではあったのですが、ニコニコ動画の方は2008年の初めくらいまで、ほとんどアクセスしていませんでした。


何のきっかけで「シリアルエクスペリメンツ雪歩 」を見たのか覚えていませんが、serial experiments lainのオープニングにアイドルマスターの映像が上手く溶け込んでいて見入ってしまい、それからアイドルマスターを題材にした動画をいろいろ見るようになりました。

 ハイクォリティなコラボ系作品で人気を博したれあもんPによる一作。アニメ映像とゲーム映像を組み合わせるという斬新な表現方法を用いた傑作です。やはりコラボ作品はいいものです。



○【ニコニコ動画】偶像マスターMAKOTO RX

○【ニコニコ動画アイドルマスター_デビルマンstarring春香

 最初に断りますが長文です。

 私が小さい頃視ていた仮面ライダー。「偶像マスターMAKOTO RX」は、その変身シーンを驚くべき再現度で再創造していました。私は心臓を鷲掴みにされた気持ちでした。あまりの再現具合、懐かしい曲、そしていたる所にちりばめられた笑いを誘う演出、それらに魅せられたのです。何度リピートを重ねたのかわかりません。

 また、ほかの視聴者が残したコメント数々。笑いやツッコミ等、「皆で視ている感じ」が動画をさらに面白くしていたように思います。つまり、ニコニコ特有の楽しさに触れたのです。

 すっかり感心した私は、他にも楽しい動画がないものかと、探し始めました。そこで「アイドルマスター デビルマンstarring春香」に出会うや、もはやアイマスMADの虜でした。睡眠時間は削られました。

 そして次第に、「すごいやつらがいるぞ…」とコミュニティの形成を感じ取り、「何だこの楽しすぎる集団は…私も仲間に入りたい!」と思うようになったのです。

 それからは、公式HPでアイドルやゲームそのものを勉強しました。そして箱○購入、ライブ遠征等、今やアイマスの事を考えぬ日は無いという有様です。

 とても長くなりました。ブログをいつも拝見させてもらっていますが、なかなかコメントを残す機会を持ちませんでした。氏の記事にはいつも元気づけられます。この場を借りて、あなたがアイマス及びニコマスに与えた数々の業績を讃えます。これからもアイマスニコマスを盛り上げていきましょう。

 恐れ入ります。ありがとうございます。


 てつをPはあの頃から謎の発想力と技術力で数々のネタ動画を作っておられました。特撮系動画は当時彼の専売特許だった感もあります。それ故に権利者削除も多かったですが。
 ワイルドランPも同じくネタ動画で我々を楽しませ続けていてくださる方です。「MAD」という観点で見ればむしろ正統派な『MAD』作品ばかり。どこか安心するつくりです。

 
 こういったいわゆる「ネタ動画」は純粋に楽しく、アイマスを知らない人々でも引き付けられる要因となっていました。



アイドルマスター Destiny -太陽のあずさ- 永遠の20歳

何度も見に行って、捨て6配布の日は頑張って何度もリロードしました。

とても感動して、作った人を意識し始めたのもこの動画がきっかけだったように思います。RidgerP本当にありがとう

 「太陽のあずさ」と言えば、当時を知る人ならば感動と落胆を覚えているはず。一大旋風を巻き起こした傑作でした。今では「削除された名作」として有名かも。

この「ターン」に心奪われました。多くの人がオマージュを作っておられます。



 そして……

 戦慄&驚愕。太陽がまた昇りました。もうなんだこれなんだこれ





 今回はこの辺で*2。どなたかが作ってくださったリストもご参照下さい。



 では次回もお楽しみに。佳きアイマスライフを。

*1:「ありすえPは108人いる」と言われてもいました。

*2:これでもまだ07年7月なんですよ!