「このアイマス動画がすごい! 2009」

 某ブロガーさんに言われたとおり、動画に優劣を付けるのは苦手なのですよ。何しろ、「ニコ厨にアイマス動画を30本くらい薦めよう」と思って「これもオススメ」「あれもオススメ」と選んでいってたら200本を越えちゃったくらいだし。


 でも頑張って選んでみるよ。



 「ああ、どうせ3A07なんだろ?」と思ったそこのアナタ。




そうだよ!

1.【アイドルマスター】3A07 〜Memories are here〜


 「全編3DCGのドラマだよ、すごいねー。」で終わりじゃない!
 一流の料理人による一皿のように上手にまとめたストーリー、楽曲とシンクロさせた全く隙の無い演出、そして何よりも、3DCGで描かれたキャラクター達の『演技』に注目していただきたい。

 特に目が凄い。本当に彼女達が「生きて」います。誰にも出来なかったことをこの動画製作者達はやってのけた。「アイドルマスターの再誕」を。


 この動画は『アイマス公式ではない自作3DCG』を用いた『ストーリー動画』であるわけですが、どちらも「アイマス動画の先鋭化の一端」と捉えられることが多いですね。
 しかし、それらの技術を使ってでも、こういった「マスに訴えかけられる動画」は生まれ得る。昨年の2月あたりに誰かさんが「アイマス動画は先鋭化しすぎているから動画製作者達はもっと一般にも受ける動画を作るべき」と言って大炎上しましたが、こういった動画はどんどん生まれてきているはずなんです。




 実は私の考え方自体は炎上した彼に近くて、マスに訴えるのが楽しいのではと考えています。それが私なりの挑戦なのですが、そんな私が「多くの人に訴えられる力を持っているはずなのに、いまいちマスには届いていない」と考えている一本がこれ

2.アイドルマスター アイマスカパラダイスオーケストラッ!(↑)



 この動画を「説明」しなければならないと言うのだから……はぁ。
 楽しい動画です。『3A07』よりも遥かに。「女の子がなんか踊ってる」というのが一般的なアイマス動画の認識のようですが、この作品は今のところそれの究極形態です。これ以上に楽しいダンスPVは現時点では存在していません。だから……ええと……いいからとにかく観ろよ!



3.アイドルマスター エージェント 〜Moonlight Paradise〜



 私は最近、ダンスPVを「ノリ・テンポ・楽しさ」と「美しさ・綺麗さ・可愛さ」の二つの軸を基本に据えて紹介しています。『アイマスカパラダイスオーケストラッ!(↑)』が「2009年 究極の楽しさ」なら、こちらの『エージェント』は「2009年 究極の美しさ」です。
 「息を飲む」という表現すら陳腐に見えるこの魂に届く美麗さ。ある意味アンタッチャブルな魅力を持つ動画ですが、是非とも触れていただきたい。





 私の紹介の手法の一つとして「たまに手描き絵を混ぜなければ死ぬ」というものがあります。というか、その縛りが無くても選ばざるを得ない。

4.アイドルマスター 「ManyColors」



 アイマスを知っているのならばそれで良い、知らないなら知らなくてもそれで良い、という動画です。「デザイン」です。「デザイン」なのです。このカラフルさに虜になっていただきたい。




 そういえば先ほど「マス」の話をしましたが、ニコマスで一番「マス」を意識して動画を作っている人といえばこの人ではないかと。

5.【im@s新年会】THE IDOLM@STER WAKAMURA RECYCLE VOL.03 (Dance! Dance! Dance!)



 ええ卑怯ですともさ!

 アイマスファンなら反論が帰ってこない人気動画製作者の、色々詰め込まれてお得なメドレー動画で、そして長い。誰にも決して文句を言われないチョイスです。卑怯です。
 でも、やはり良いものなんですよ。楽しいし、15分間飽きさせない工夫をしている。マスに見られること、見せることを意識していて、その試みが成功している。一部の人にはそれが「仕事ライク」に映ってしまうようですが、それが何か? やはりどう転んでも「凄い」ことに変わりは無いのです。




バランスをとる?という訳ではありませんが、つぎはこちら

6.アイドルマスター ワンダーモモーイ by 亜美@とかち re:produce



 モモーイ本人も絶賛ということで多くのアイマス動画民が浮かれてたけど、それを抜かしてもやはり良いものは良いのです。
 「自作3Dモデルを動かしたから凄い」とか「キャラを切り抜いて本来ありえない場所で躍らせたから偉い」とかそういうことじゃなく、その立ち位置に奢らずに表現・構成・演出を煮詰めた結果こういうとんでもないものが出来上がるのです。




有名人が絶賛という意味ではこちらも

7.【あずさは】 小野坂昌也アイマスを語る 【俺の嫁!】

■ヤング師匠 あずささんにホイホイされる - はてなで留まってすぐ溶解

 たしかにちょっと引きますよね。というかドン引きです。
 でも、アイマスの素晴らしさを公共の電波に乗せて語ってくれた。我々の気持ちを代弁してくれた。それが嬉しく素晴らしいのです。



アイマスは素晴らしい。素晴らしいんだ。

8.アイドルマスター「じゅもんをあげるよ」やよい



 いや、言いたい事は分かるがちょっと待ってくれ、話を聞いてくれ。確かにこういう場所で紹介するようなビッグタイトルでもメジャー作品でもない。それは分かる。でも俺はこの動画でマジ泣きしたんだ、ボロ泣きしたんだ。それだけでも紹介する価値がある。

 「紹介」というのは、結局その個人の体験の切り貼りだと思うのです。「泣いた」とか「我を忘れて2時間くらい見ていた」とか「あまりの美しさに呼吸を忘れていた」とか、そういった『体験』こそがコンテンツになり得る。
 そういった体験ができるのがアイマス動画であり、そういった体験を語ることで人を楽しませることができるのがブログなのだと思います。



泣いた動画といえばもう一本

9.アイドルマスター 彼女と笑えれば。



 ↑もうね、このシーンで号泣さ。
 「泣くんじゃない、笑うんだ」だって? 無理!




もう10本目!?

10.アイドルマスター meets PerfumeDream Fighter” (IM@S EDIT)



 ノリが特別優れているわけでもなく、画が殊更美しいわけでもなく、しかしそれでも完璧な演出であると言える一本です。ダンスPVにストーリー性を盛り込みつつ、それでいて尚ダンスが崩れていない。中盤以降の展開はどう考えても09年No.1。

ああ、ここでまた11個目に『IDOLCOMBAT SP 偽OP 「天使になりたい」』とか選んでしまうとまた某ブロガーから笑われるので自重。





やっぱ10個じゃ足りないよ!しょじょんPのJunior SeniorとかにぎりがくさいPの団結とかドリフとかアイトロマスターとかアイドル長屋とかけいおん!手描きパロとかしゃどPのハンマーソングとか歌ってみた合作とか叩いてみたとかカブキンPとか色々紹介したいのに!

ああもうこの辺で探せばいいよ!



つづき