真冬の札幌でスープカレーを食す

 2月は出張で函館-札幌間を3往復くらいしましたが、学生時代に足を運んだカレー屋に行ってきましたよ。


スープカレー ピカンティ

 来た来た来ましたよー! 押しも押されもせぬ札幌スープカレーの名店『ピカンティ』。

良くみたら映りこんでる……
学校の近くにあったので、学生時代にはよく通いました。


 内部はなんというか、インド風? エスニック風?


 カレーは、常時置いてあるあっさりカレーの『開闢』か、曜日毎に変わるメニューのいずれかを選べます。その後、辛さとメイン具材(肉)とトッピングを選ぶ。この辺はココイチと同じ感覚。


そして待つこと10分……





 来た来た来た来たああああーーーーーっ!

 カレー『開闢』のトルキッシュラムローフ(980円)+マイタケ一塊(200円)+おんたま(100)+プレーンラッシー(250円)。


 その馥郁たる風味は複雑怪奇なれど、その混沌から生まれ出る一筋の光とも言うべき開明を感じさせる実に知性溢れた味わいは老若男女に広くオススメできる逸品中の逸品。

 そのスープの深さと広がりのある魅力の前には、ゴロゴロと入れられた野菜も、肉も、隣に添えられたサフランライスでさえも単なる『付け合せ』と化してしまいます。あくまでもスープがメイン。それ以外は単なる『賑やかし』に過ぎません。

 個人的には、卵の白身とカレーの組み合わせは最高だと思うのですが、このスープカレーは別。別の味を添加するのは躊躇われます。なのでおんたまはサフランライスの上で開いてもらう。


 一口啜る毎に奥深い世界の深淵へと誘われ、単に甲状腺が刺激されたことによる発汗作用とは別の汗が吹き出てきます。




そして……それは最後の最後に姿を現す。

 店内の光量が少ないので写真がブレブレですが、底の方だけちょっとだけトロみがついているのですね。飽和してスープに溶けずにスパイスが残っているわけです。コレがまた絶品! 北インドを旅して研究したといわれるスパイス調合の妙が凝縮していて、カレー好きならば舐めるだけで頭の天辺から光を発しそうなとんでもない代物になっています。これぞスパイスのガンジス川


 どんどん食べろ! 一気に食べろ! そして食べたらすぐに会計して店を出ろ!


 ……人気店なのでお店の回転を早めてあげたいというのもあるのですが、理由はそれだけじゃなくて……




   ……ほっ

 これですよ、これ。
 汗だくになりながら店を出ると、そこには氷点下の札幌の空。これがいいんですよ、これが。この「ほっ」があるから冬のカレーは止められない。



 というわけでカレー好きの方……へは言うまでも無いことだとは思いますが、普通の方でも札幌のスープカレーは是非オススメです。今回行った『ピカンティ』ならば、駅の近くにもあることですし。
PICANTE [ピカンティ] | soup calyi - SAPPORO





○カレーハウス リトルスプーン

無論、札幌のカレーはスープカレーだけではありません。

 全盛期には関東の方にも出店していたらしいのでご存知の方も居るでしょうか。だいぶ観ないうちに内装のセンスがイマイチになったと思ったらいつの間にやら一回潰れていたのね。今では札幌にしか無くなってしまったカレーチェーン店、『リトルスプーン』。私は創業当初から通いつめていました。
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 札幌雪祭りの頃に行ってきたので、何かキャンペーン商品があったのでそれを。

なんかすげえ。カレーが見えない。
限定ジャンボチキンカツカレー(550円)+おんたま(120円)+プレーンラッシー(100円)



 スタンダード且つどこか懐かしい味。若干トロみが強くて甘めのルーが良い感じ。

 白身をルーに、黄身をチキンに絡めて絶品じゃー!

 

 ご馳走様でした。




 というわけで、札幌のカレーでした。冬のカレーは超オススメ。是非どうぞ。もう春だけどな!