アイマス終わったわ

 『アイドルマスターDS』売れてないみたいだね。まあ、「ドリクラ・ラブプラス発売直後の予想よりは健闘してるけど発表当初に考えていたよりは売れてない」って感じかね。はっきり言ってドリクラ、ラブプラスポケモンに食われてるかな。時期が悪かった、時期が。


 というか、携帯機でプレイヤー層を広げるのが目的であるはずなのにゲーム内容を上級者向けにしてしまったのが敗因だろう。男の娘を出して喜ぶのは変態だけ。誰も彼もがガミPやブンケイPのような紳士ばかりじゃないんだ。発売前情報で「そういう点」を宣伝しすぎたんじゃないか? はっきり言ってやりすぎ。開発コンセプトと販促がどうかしてたとしか思えない。




ありがとうアイマス 幸せだったよ


 ところで話は変わるけどアイドルマスターDS』、ひとまずプレイし終えたけど面白かった。うん。とにかくシナリオがいい。3人のアイドル達も脇役達も、それぞれの個性を生かして一つの「理想のアイマス」の世界を作っていた。何より、アイドル視点でアイマス世界を眺めることが出来るようになったお陰で、よりあの世界を立体的に捉えることができる。「あのアイドルはあの時こんな風に考えていたのではないか」「あのアイドルはあの時、Pをこんな風に見ていたのではないか」という視点を持つことが出来るようになったため、かつてPだった人間としては「世界を広げられた」という感覚。逆に、あの3人をPとして育ててみたいとも思えるくらいにキャラが良く立っていたとも言えるかも。『DS』からアイマスに嵌れた人は是非Pの立場も経験してみてもらえると嬉しいかな。


 765プロのアイドル達の扱いも中々嬉しかった。『DS』での彼女達は皆「誰もが知っている有名アイドル」という扱いなので、かつてPだった者としてはあの頃の自分が報われているような気がして胃の裏側が暖かくなる。彼女達とPの物語がまだ続いているのはとてもありがたい。765アイドルと対決する時、彼女達の後ろに「P」と顔面に書かれたアイツが透けて見えたりね(笑)


 単純に、愛すべきアイドルが3人増えた上に、「小鳥さん以上にアグレッシブな熟女」や「『修羅場トリオ+貴音』以上のガチ百合カップル」や「ずばり男そのもの」といった登場人物が増えたので、妄想の種が増えたという意味でも世界が広がったと言えるんじゃなかろうか。


 ゲームとしてはともかく、実に良い世界観を持った作品なので、元からあの世界を愛していたアイマスファン達もこれからアイマス世界に足を踏み入れようとしている人も是非プレイしてもらいたい。



つーわけでネタバレとか全開で『アイマスDS』登場人物のレビューとかしてみるの

 このゲーム、どのキャラもよく動いて楽しい。ということで、プレイひとまず完結記念に各キャラのレビューとかしてみる。ネタバレとかありなので注意してほしい。


日高愛


 愛ちゃん。『アイマスDS』のロリ担当。前腕付け根のプニ肉と、手首の軟骨の無さがすばらしい。あと鎖骨。そして谷間。


 とにかく元気で声が大きくて常に可愛い。やよいと組んだらとんでもないことになりそうな予感。高テンション維持が容易なのもやよいと同じ。『DS』では高テンションでのデメリットが無いに等しいので、テンション維持の容易さはそのまま攻略のしやすさにも繋がる。


 ストーリーは「げーのーかいのセンパイや仲間たちと交流しながら、目指せトップアイドル!」という少年少女向きの王道シナリオ。ベストエンドを目指す限り、765プロや876プロのアイドル達と戦ったり助け合ったりしながら一介のアイドルとして成長していくという「DSでアイマスやるならこうなるよね」的なお話が展開する。なのでアイマスの世界」あるいは「アイマスDSの世界」を覗くには愛ちゃんシナリオがベストだと思う。ただ、途中の分岐によってはまさかのお笑いアイドルになったりするのでそこのところは注意(?)


 欠点はビジュアルレッスンが可愛すぎること。一応Voが若干得意なバランス型ではあるけれども、「かわいくぅ〜!」「たのしそうにー!」「うれしそうにぃ〜!」がやたらと可愛いのでビジュアルレッスンばかり何十回も繰り返してしまい、あっという間に能力のバランスが崩れてしまう。さらに高テンションだとパフェを取るのも容易いので(パフェ時のリアクションも可愛い)、非常に注意が必要。それを除けばコミュの選択肢も素直なものが多く、比較的攻略しやすいシナリオと思われる。ただし終盤では能力の伸び悩みに注意。最後はやはり思い出ボム頼りになるのでルーレットの腕も磨いておこう。


 持ち歌は『ALIVE』。『アイドルマスターDS』ではそれぞれの持ち歌が物語の鍵となっているけど、この曲の扱われ方は最高だった。「歴史に残る伝説の名曲」と散々に煽られつつ、最後の最後、EDの直前でようやく我々の前に姿を現すこの愛ちゃんのテーマ曲は、まさかのバラード。勢いに任せて『Hallo!!』や『GoMyWay!!』や『キラメキラリ』を元気一杯に歌っているのが似合う*1愛ちゃんがその物語の締めくくりに高らかに歌い上げるこの歌はそれまでと打って変わって伸びやか且つ美しく、トップアイドルとしての愛ちゃんの成長を実感させてくれる最高の一曲。壮大で華麗な曲調は、あるいは愛ちゃんに似合わない様にも思えるけど、数々の激闘を制しトップに立った彼女にはむしろこういった曲こそが相応しい。サビの部分がとても良く伸びて広がる曲なので、千早やあずささんが歌ってもとんでもないことになりそうな気がして楽しみだったりする。

 愛ちゃん自身なかなか歌唱力が高く、他の二人の持ち歌を歌うとまた別の世界が広がる。


秋月涼


 涼ちん。 男の娘……と思ったら実は『漢の子』だった。事前情報どおり序盤からお漏らしっ子だったり、女装の特訓としてメイドコスさせられたり、アイドルとしてのやる気を見せるより女の子らしさを追求した方が正解という「実録:女装のコツ」だったりとバンナムの狂いっぷり&俺ホイホイが際立つシナリオ*2だったけど、終盤になるにつれその男っぷりが上がっていくのがいい感じ。ベストエンドでの彼はまさに「漢」だった。女の子から徐々に男の子に戻っていく演技が自然かつ熱血で、久々に声優の演技に感動。


 アイドルとしての『夢』をテーマにしたストーリーも実に良い。ああ見えて男の子と女の子の狭間に苦しむ涼ちんが「自分が望む男の子」になるか「皆が望む女の子」になるかを選択するという終盤の展開はアイマスの芯の部分に手を突っ込んでいるような気がしてならない。ルートによってどっちにもなり得るので、涼ちんファンには是非とも両方を見てもらいたい。


 アイドルとしての能力は全体的に可も無く不可もなくといった所。Daが伸びやすい傾向にある気がするけど、テンション上げてレッスンすればどの能力も満遍なく伸びる。さすが真の弟子。ただ、コミュでの選択肢がマニアックなものが多く失敗時のテンション低下も激しいので、そこにだけは注意するべきかも。逆にネタ選択肢後の会話が楽しすぎるのでリセットプレイ推奨。いろんな選択肢を試してみよう。


 持ち歌『Dazzling World』はとてもアイマスらしいポップス。可愛く軽快で、個人的には『アイマスDS』の新曲の中で一番好き。振り付けもかなり良い。この曲もシナリオ中盤、対千早用決戦兵器としてかなり熱いタイミングで投入される。更にストーリーに合わせて歌い方が変わるというサプライズで二度美味しい。武田Pグッジョブ。


水谷絵理


 絵理。総理ではない。

 引きこもりのネットアイドルということでニートキャラだったりするかと思ったら全然違った。一見、千早に近い子かとも思ったらそうでもなくて、どちらかというと雪歩に近い線の細さが可愛い娘。とにかく全編にわたって表情や仕草がやたらと可愛いので虜になってしまう。また、クールそうな見た目に反して気の抜けるような可愛い歌声をしていて、『relations』や『エージェント夜を往く』とかはむしろ笑える。『キラメキラリ』の「ギターソロ、カモン?」ではマジ死にそうになった。たまーにロボオタ気味な発言も見られたり。


 そしてシナリオがいい。実にいい。震える。他の子のシナリオだと弱い一面が目立ったけれども、絵理自身のシナリオでは尾崎Pと共に強くなっていく絵理が見られて実に良い。何より絵理シナリオは「アイドルとPの物語」であって、元Pとしては熱くならざるを得ない。ひょっとして『DS』ベストシナリオではなかろうか。また、最終的には「おざ×えり」の百合ん百合んな展開が為されるので主に俺とかが大歓喜だったりする。個人的には「えり×おざ」も好き。その裏返しとして、Cランクバッドエンドルートはとんでもない鬱展開。それがまたベストエンドを引き立てている。


 能力的にはとにかくVi特化。一芸特化というところは千早に似る*3。『DS』では時間経過によるペナルティが特に無いと思われるので*4、攻略のためには「思い切ってViが流行一位になるのを待つ」という手法もアリかもしれない。ただ、絵理のパフェレッスン時の「ぐっじょぶ……!」が恐ろしく可愛いので他の能力を上げるのもさほど苦ではない。ただしダンスレッスン時の「いぇーい……♪」は肩の力が一撃で抜けるのでペン捌きに注意。また、朝からいきなりテンションが1/4くらい下がっていることがままあるので、コミュやレッスンでノーマル以上を取らないとスパイラルに陥る可能性もあるので気をつけたい。デフォルトで下がっているテンションをコミュ・レッスンで必ず回収する戦術でいこう。絵理のコミュは正解が分かりやすいものが多いので大変ではない。


 持ち歌は『プリコグ』。作詞:遠藤フビト、作曲:内田哲也という『Kosmos, Cosmos』と同じコンビによるテクノポップ。……テクノポップ? 音楽のジャンルには詳しくないけどそんな感じ。詳しくはググれ? お腹が減りそうな名前だけど、直訳すると「予知夢」らしい。これもまた良い曲な上、サビの振り付けが好み。絵理の歌声がやたらと曲に合う。それもそのはずで、ストーリー上では絵理の作曲で完成する歌。この曲を通じた尾崎Pとの絆は実に感涙物。愛ちゃんが歌うとまた違った味わいがあっていい感じ。



その他の面々

 今回は脇役も良い。容量の関係で声が無いのが残念だけど、声優オタの人は中の人をいろいろ妄想してみるといいんじゃないだろうか。

日高舞

 ママは、範馬勇次郎だった。
 「16歳で引退した元スーパーアイドル」ということで発売前からアイドルとしての復活が囁かれていた舞さん。案の定、愛ちゃんシナリオのラスボスとして登場。数年の活動期間で多くのタイトルを総なめにしたという実績からさぞやパワフルなお姉さんかと思ったら、その実態はキャピキャピでイケイケでハッピッピーな自称16歳のオバサンだった。CVは中原麻衣とか久川綾とかという声が。声優ファンの人は是非解説を。

 「曰く『地上最強のアイドル』」「強いアイドルをオーディションで『喰らう』のが何よりも楽しみ」「実の娘が『喰らい』甲斐のあるアイドルに成長して嬉しい」という某格闘漫画の主人公の父親バリの傍若無人っぷりで愛ちゃんの周囲をかき回し盛り上げ、果てには愛しのまなみさんまで掻っ攫っていくという悪のラスボス的風格を散々に見せつけてプレイヤーに強烈な印象を与える。

 最終的には戦車で会場を破壊した。


石川実

 876プロの石川社長。例によって黒い(物理的に)。この世界におけるアイドル事務所の社長は黒くなければならない決まりでもあるのだろうか。

 強引でノリのいい人。涼ちん絡みのイベントではやけにテンションの高い社長を見ることができる。

 「アイドルの自主性を重んじる」としつつも、765プロ高木社長よりもアイドル活動に対して積極的に関わってくれる。*5


岡本まなみ

 まなみさん。まなめさんではない。眼鏡は眼鏡でも律子と違い基本的にはダメメガネ。

 涼ちんルートでは、「ウチに来れば男の子としてデビューさせてあげる」と約束しつつも、社長権限で女の子アイドルとしてのデビューが決まるや否や即ノリノリで女装の特訓を施しその後放置するという鬼畜眼鏡

 しかし愛ちゃんルートでは正ヒロイン格の扱い。それも「女性の登場人物」という意味でのヒロインではなく、正に「悪のラスボスに囚われたお姫様」的なあれ。敵の虜になったまなみ姫を救い出すことが愛ちゃんシナリオの一つの目的でもある。

 愛ちゃんを大事に大事に可愛がってくれる様を愛ちゃんの側から見ることができるので、すごくその胸*6に飛び込みたくなる。ある意味、尾崎Pと共に「アイドル視点から見たアイマス」というものを体現してくれる女性。


尾崎玲子

 尾崎P。絵理の嫁。

 絵理以外の二人だと「絵理を背後で操っている得体の知れない人」という印象だけど、絵理シナリオでは序盤からなかなか感動的な活躍をしてくれる。

 『プロデューサー』らしく絵理を大事に育ててくれるけれども、負けるとかなり容赦が無いので結構簡単に鬱展開に持っていかれる。特にCランク敗北ルートで見せた狂いっぷりは病みキャラとしての素質が十分あることを窺わせていた。

 それでも正EDではしっかりと絵理の嫁としての地位を確保し、見事な百合展開を紡ぎだしてくれたグッドP。pixivとかにて「おざえり」で検索すると素晴らしいイラストが沢山拝めるのでオススメ


武田蒼一

 武田P。涼ルート中盤で登場する音楽番組のプロデューサー。

 軽薄そうな格好をしているので『DS』における黒井ポジションかと思いきや、その性格は男版千早とでも言うべきストイックな音楽バカ。千早もこの男のことをいたく尊敬しているようで軽く嫉妬。

 常に張り付いたような笑顔なのが妙にツボる*7けど、涼ちんに進むべき道を示したナイスガイだった。『Dazzling World』もこの男による作という設定。


桜井夢子

 涼ルートの序盤から登場する嫁。CVは小清水亜美とか平野綾とか。

 中盤までは割とリアルでムカつくので平気でπタッチとかしたくなるけど、終盤夢子がヘタれてくるおかげで涼ちんの男っぷりが発揮されてくるというナイスキャラ。あとナイス横乳。最後には普通にラブコメしてきっちり涼の嫁ポジションに収まる。もう涼と夢子は末永くイチャイチャしていればいいよ。

 実は「ラブとか夢とか」発言はライバルとして『Hello!!』の歌詞*8をdisっていたつもりだったらしい。むしろ分かんねーよ。


サイネリア

 鈴木さん。じっくりよく見るまでそばかすっ娘であることに気づかなかった。

 絵理の周りをちょこまか動き回っていろいろ引っ掻き回すので最初は使い捨てのウザキャラかと思ったら、ちゃんと最後まで活躍して絵理にとっての親友ポジションをキープし続けた。ごめん。*9

 猫系で妹系な可愛さがあるけど実は絵理よりも年上らしい。サイネリア絡みでは色々とネタ発言が多いので要注目。


五十嵐局長

 涼ちんにトイレを貸してくれるおじさん

 ストーリーに全く絡まないくせに何故か立ち絵が用意されていると思ったら絵理シナリオで一瞬だけ重要な役割を担う。



我が愛しの765プロのアイドル達

 おなじみの765プロの面々も登場する。今作ではどの子も超有名な先輩アイドルで、ストーリー上でライバルや協力者として、あるいはレッスン時に顔を出すチョイ役として活躍。

天海春香

 リボンを付けたわた有名アイドル。愛ちゃんルートの序盤と終盤に重要なポジションとして登場。他の二人のルートでは時々レッスンを見てくれたりもする。

 愛ちゃんとの絡みは実質的には少ないけれども、夢に向かうための重要な助力と助言をしてくれる上にライバルとしても戦うという美味しい役を持っていった。さすが前作ヒロイン。

 今回はアイドルの後輩に対して慈悲深く接し導くという、これまでにはあんまり無い素敵な一面が見られた。いつぞやのドラマCD以来だろうか。


萩原雪歩

 愛ちゃんルートの中盤でライバルとして戦う。他の二人のルートでも登場して、ドアに留まった蝶々を怖がっていたりする相変わらずの雪歩。雪歩がんばれ超がんばれ。

 愛ちゃんに負けた直後に「決勝で会おうぜ!」とフラグを立てつつラスボスに叩きのめされるという噛ませ犬を仰せつかっておりよもやの「かわいそうです(´・ω・`)」発動だったけれども、その後もしっかり愛ちゃんのなかよしさんという立場を守っているので幾分救われた。

 雪歩の側から見ると、真や貴音といった「頼れる人」ではない年下の絡み相手と出会えたお陰で、色々と新たな関係・新たな強さを手に入れられそうな予感がするので今後の展開が楽しみ。


秋月律子

 律子姉ちゃん。涼ルートの序盤と終盤、絵理ルートの中盤に現れる。ライバルとして戦うことは無く、ストーリーにおいて重要な示唆を行って去っていく。愛ちゃんルートと涼ルートではレッスン時もたまに登場。

 相変わらずのお堅い女のくせに765プロが多くのアイドルを輩出できたのはみんなの仲が良かったから」などと嬉しい発言をしてくれる。正直泣きそうになった。グラフィックも可愛い。

 戦うことなく良い印象だけ残して行くので、ある意味かなり美味しいポジションに座っていると言えるのではないだろうか。


高槻やよい

 やよい先輩。涼ルート中盤で登場し、涼と夢子に大きな影響を与える。

 「歌唱力やダンスの能力よりも有り余るパワーで他を圧倒するアイドル」として描かれ、実際、ライブで涼と夢子がやよいの体力に付いていけないという描写も。さらにはそのひたむきな姿勢で二人の精神的成長を促すという活躍を見せてくれた。

 ただ、DSの音源がまよちょんについていけてないのか、声の印象がだいぶ違う気がする。なんか普通のロリキャラって感じ。でもタッチペンで「ハイ、タッーチ!」を実現できたのは嬉しかった。


如月千早

 涼ルート中盤の。驚異的な歌唱力を持つ歌姫として登場し、その力の前には石川社長も「ダメだアイツには勝てねえ……!」「弱点はない!」とガクブルする始末。まあ元Pとしては千早の弱点なんていくらでも見つけられるわけだが。ただ、シナリオ上AランクED後らしく精神的にはとても大きくなっている。

 とにかくその圧倒的な力ばかりが強調されるけど難易度的には他キャラのシナリオとそんなに差があるわけではないので純粋にストーリーを楽しむべし。コミュの選択肢が「(千早さんは)大きな壁です!」「(胸は)小さい方が楽です!」とネタなんだかなんだかよく分からない物もあるので色々試してもらいたいところ。

 音源のせいか終始ダウナーなテンションで、それがかえってカリスマ性を高めている。しかし最後の最後に犬っぷりを発揮してくれるので非常にかわいらしい。嬉しい。


菊地真

 事前情報で涼との絡みが大きく宣伝されていたのでその活躍は多くの人の知るところではないだろうか。「律子のイトコのくせに超カワイイよなー」という趣旨の爆弾発言で三人の関係を泥沼にしたのは記憶に新しい。他の二人のルートでもレッスン時の登場確率が高い気がする。

 涼の師匠として重要な活躍をして、ライバルとして戦うことは無い。涼ルートなのでやっぱりネタ選択肢が多く、是非全部の会話を試してもらいたい。

 今回もやっぱり男と間違われる。もはやそういう星の下に生まれたと思うべき。涼ちんという新たな属性を持った相棒を得たことは今後大きなプラスになる予感。


水瀬伊織

 他のキャラルートではほとんど見かけなかったが、絵理ルートでまさかのラスボスとして登場。苦しみもがいている絵理を叱咤激励しつつライバルとして大きな存在感を示した。

 伊織の良いところも悪いところも分かりやすく描写されたシナリオ展開で非常に優遇されている。登場回数も多く、伊織の美味しい部分をたっぷりと味わえるので嬉しい。恐らく今作における765プロの面々の中では一番良いポジションにいるのではないだろうか。

 某P情報によると伊織が見ている時のレッスンでBADを取るとゴミ扱いしてくれるそうなので、ファンは頑張ってBADを取ってみよう。


三浦あずさ

 涼ルート終盤のとして登場。愛ちゃんルートでレッスン場に出てきた時は「見たことあるようなないような」程度の扱いだったけど、涼ちんルートではしっかりトップアイドルとして描かれるので安心かと。

 立ち絵における揺れる髪の表現が優雅で仄かに漂う少女臭。まるでギャルゲー。
 ちなみに、対決に負けると例の『夢』に対してちょっとだけ自信をつけた可愛いあずささんが見られるので、ファンは一度負けてみることをオススメする。

 夢子が「お姉さま」と呼ぶので百合的な展開を期待したがそんなことはなかったぜ!


星井美希

 愛ちゃん及び絵理ルートの序盤に「最近急上昇中の天才的アイドル」という触れ込みで登場、ライバルとして対決する。会話の内容から察するにどうやら覚醒後らしい。でも時々ゆとってるのでSP準拠かもしれない。『先生』も登場する。

 雪歩と並んで噛ませ犬的なポジションだが、「二人がかりでなければ倒せない強敵」という扱いなのでそういう意味ではまだマシな気がする。ちゃんと(?)お色気イベントもあるし*10、愛ちゃんたちに負けても最後まで強い印象を残していくあたりは流石。

 ただ、やはり声がなんか違う気がする。アッキーボイスの高音部分が拾いきれていない印象。


双海亜美双海真美

 絵理ルート中盤から終盤にかけて登場。最後はライバルとして戦うが対決そのものよりも単純な絡みが印象深い。

 絵理を「おねえちゃん」と慕ってきて、その相手をする絵理がやたらと可愛い。絵理のかわいさを引き出すナイスな役割を担ってくれたことに感謝。亜美真美たち自身もかなりいい。

 あさぽんのダミ声はしっかりと表現できている。絵理以外のルートで登場した時もとてもいい感じだったので、ファンは探してみるべき。


我那覇響

 涼ルートに一度だけ登場*11するレアキャラ。もうちょいなんとかならなかったのかバンナムさんよ。

 今回は961時代が無かったことにされているのか、最初から765プロのアイドルとして登場する。


四条貴音

 やはり絵理ルートに一度だけ登場*12。全国の召使いが涙目。

 相変わらずの不思議系発言で強烈な印象を残していった。相手が絵理だったのが良かったのか。 




アイマスは良ゲー……ではないかもね

 
 というわけで各キャラとシナリオのレビューをざっくりとやってみた。


 ……たしかにゲーム性はかなり微妙で、ゲームのインターフェイスにしても、CERO:Cだったり、説明不足の点が多かったり、レッスンの難易度が微妙に高かったり、にもかかわらずオデも運ゲーの要素が強くルーレットの目押しが出来てリセットの手間を惜しまなければ実はレッスンは不要というクソゲー仕様だったり、スキップ機能のテンポが悪かったりと、どうしても敷居の高さ・システム面の扱い辛さが目に付きやすい。やはり、より沢山の人にアイマスを楽しんでもらおうとする部分とコアユーザーにしか分からない部分が並存していてちぐはぐな印象を受ける。

 でも、それ以外の要素がかなり魅力的なので*13既存のアイマスファンは是非ともプレイしてみるといいんじゃないかな。

 逆に『DS』からアイマスにはまった人は箱○やSPなど他のVer.もやってみて欲しい。普通とは逆のルートでアイマス世界へ入っていけるというのはとても羨ましいよ。

 いずれにしろ、『アイマスDS』、良いゲームではなかったかもしれないけど、良キャラと良シナリオを備えた、相変わらず幸せな体験をさせてくれるゲームだった。是非多くの人にプレイしてもらいたい。

*1:今回の曲ラインナップには『青い鳥』や『思い出をありがとう』などのバラード系の曲が無いので、実質『ALIVE』が唯一のバラード曲になる。

*2:南の島でのバカンスイベントは他の二人ではオデに負けた場合にだけ行ける特殊ルートなのに、涼ちんだけは正ルートで行ける仕様になっているあたりバンナムの本気が感じられる。

*3:Vi特化といっても胸が大きいとかじゃなく(実際大きいけど)「ライティング等、見栄えがよくなる方法を研究しているから」らしい。

*4:言い忘れていたけどこのエントリは攻略を保障するものではありません。攻略情報を見たい人は『アイドルマスターDS 攻略wiki』(http://876pro.jp/)をどうぞ。

*5:『プロデューサー』が外部スタッフである尾崎P以外に登場しないから仕方ないという面もある。(まなみさんはマネージャー)

*6:おてごろおっぱい

*7:ホメっぽい。

*8:「愛になる夢になる」

*9:よく考えればDSの容量で捨てキャラを作れるわけが無いよね。

*10:涼ちんがノックアウトされてた。

*11:web拍手で教えてくれた人の情報によると愛ちゃんルートでも登場するらしい。お詫びして訂正します。教えて下さった方ありがとうございます。

*12:響きと同じく他のアイドルのルートでも登場するらしい。お詫びして訂正します。

*13:まあアイマスではいつものこと。