5月の北海道にて牡蠣と風車の日本海を愛でる

 「牡蠣の旬は2月までだろ」と仰るあなた、ところがどっこい北海道寿都町ではこの季節が最盛期なのです。

 そもそも『牡蠣の旬』とは、「栄養分を潤沢に含んだ山の雪解け水が牡蠣の棲む沿岸部に流れ出る季節」のこと。となれば北に行くほど牡蠣の旬が遅くなるのも道理というわけです。
 特に寿都町の牡蠣は『寿カキ』と呼ばれ、この町は道内でも有数のカキの名産地となっています。

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・参照:http://www.town.suttu.lg.jp/ibento/kakimaturi.htm
というわけで牡蠣食べたさに行ってきました。



         この辺まで↓

                   この辺から↑

約200km。制限速度を守っても5・6時間くらい。


○風車の町

 山の中を車で飛ばすこと5時間半。早速この町のある意味でのシンボル、風車が見えてきます。

 というか、積丹半島以南の日本海側に位置する市町村の多くには風力発電用の風車が設置されており、観光スポットの一部っぽくなています。泊村には原子力発電があり、その補助として完全クリーンな発電方法を模索しているというポーズの側面もあると思いますが。
・参照:http://homepage3.nifty.com/carib7/eng/wind/


近くで見るとこんな感じ


 ローター中心までの高さが46mだそうなので、ブレード一本の長さは20mにもなるでしょうか。これだけの建造物がだいたい頭の十数m上で3秒に1一回転くらいの速度を出してぶん回ってるのを見るとなんだか現実感が無い感じ。


 温泉もあります。設備も綺麗だしサウナと露天風呂があるので個人的には満足。露天風呂に虫が浮いてたり風が強いと湯の温度が上がらなかったりするのはご愛嬌。



○つーわけで牡蠣だ。牡蠣牡蠣。牡蠣はどこだ。

 「どっか生ガキ食べさせてくれるお店ないかなー」と探してると……


んん?


んんん?

安っ! やっす!


 個人営業の直売店。車を止めると向かいの民家からお姉さんが出てきてくれました。


 と言うわけで買っちゃったZE☆

道産生牡蠣約20個! 一個10cm〜13cmくらい。十分な大きさ。後で食うぞー!



 と、その前に今この場で腹ごしらえ。
寿都で二つしかないお寿司屋さんの内の片方、『かっぱ寿司』さんでお昼です。

かっぱ定食1,260円と


地元産生カキ 1個260円。ちょっと高い。まあお寿司屋さんならこんなもの。

ウホホ、レモンをちょいと絞ってね、醤油をちょんとたらしてね、ちゅるんと吸い込むと海の風味を凝縮した味わい! 美味!


お刺身盛り合わせ。

一見普通の盛り合わせに見えるけれども、マグロはトロ、イカイカそうめんではなく横に切れ目が入れてあって食べやすい。丁寧な仕事。タイの味も深い。


お寿司3カン

あまりにも普通な3つ。ツブが美味。


ご馳走様でした。


寿都漁港。


多分この海のどこかでさっき食ったカキが採れたはず。



日本海を横目に帰る

 食うもんも食ったし帰ります。日本海周りで。


弁慶岬の弁慶像と灯台

・参照:http://www.town.suttu.lg.jp/kannkoujyouhou/benkeimisaki.html
 義経と弁慶はモンゴルに逃れてチンギスハンになったという、まあいつものアレ。


弁慶岬から大陸方面(たぶん)を眺む。

北海道らしい荒涼感。風が強すぎて耳がいかれそう。


島牧村から瀬棚町へ。

積丹半島から江差松前・函館までこんな感じの風景が300kmくらい続きます。


途中に、偶に集落があったり、奇岩があったり、


滝があったり

 する以外はず〜〜〜っと海・岩・山・トンネル・海・岩・山・トンネル・パトカー・海・岩・集落・山・トンネル・滝・トンネル……って感じ。



 瀬棚町にはこんなお店も。

近所の漁師さんの直売所。


 魚介がそのまま無造作に売られてたり


 イートインもできます。お姉さんの手作り。


 さっき美味しかったのでツブのお刺身500円と、海鮮汁200円。

ツブがコリコリ。もう、アワビかって感じ。海鮮汁は魚だけでなく貝類のアラも入ってました。



 そんなこんなで瀬棚町。奇岩『三本杉岩』と風車を同時に。

自然の芸術と人間の技術のコラボレーション。


 寿都町の風車は森の中、瀬棚町の風車は砂浜の中や海の上に。



瀬棚町経由で国道229号線から道道42号線へ。

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とんでもない霧に見舞われて帰りましたとさ


視界が20m無い感じ。



○カキ食うよ!

 というわけでお待ちかね。お土産の牡蠣を食す!

 まずはタワシを使って表面の汚れを落とします。


貝柱を切らなければ貝が開かないので、包丁或いはナイフを突っ込んで切ります。


 まず、ペンチを使って端っこを折り砕く。

 この時にやりすぎると「らめぇっ!お汁ドピュドピュ出ちゃうのほぉっ!」なのでほどほどに。


 砕いた隙間からナイフを差し込み、貝殻に沿ってナイフを滑らせ貝柱を断つ。

これを裏表で繰り返すと貝が開きます。


 やはり専用の器具があるとやりやすいですね。寿都漁協の直売所で買った牡蠣開き。

 以前牡蠣を開くためのナイフが銃刀法違反に引っ掛かるという報道がありましたが、一般人向けにはこういった小さなものを販売している模様。



 本日は酒蒸し。

 アルミホイルを鍋に敷いて底上げをすると、蒸篭が無くても酒蒸しができます。


 酒は純米、タレはレモン汁と好みのハーブ。

 明日は焼き牡蠣にでもしよう。



○そして今週のプレゼント!

 寿カキのあまりの安さにビックリしたんで、住所を知ってる知り合いの家に(勝手に)送りつけちゃいました!


 はてなーだと京都の超時空幹事長id:taitokuさん家に送ったので、アイマス京都クラスタの面々は敷居邸で召し上がってください(笑)
 
 ホタテが15枚、カキが17個、皆で食べてくださいね。